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建築家トップ > コラム > 第7回 地下室の利点-自然災害に備える > ローコスト住宅

第7回 地下室の利点-自然災害に備える
・・・地表冠水の逆襲・・・
福本正樹  まさき設計

 先頃、一般住宅で地下のAVルームを設計する機会がありました。広さは10帖程度、1方向、南面のみドライエリアがあり、植裁もあって何も知らなければ地下室とは思えない空間です。
構造は一般的な二重壁構造で、コンクリートの壁の内側にコンクリートブロックの内壁を設けております。やはり、地下室で最大に考慮しなければならないことは「水」の問題です。昨今の異常(?)気象で降る雨はスコールのような勢いで、雨が降ると地下室のことが頭をよぎり生きた心地がしません。ここで
はどういった「水」対策を講じたのか、愚考ながらその内容について話してみようと思います。

 まず、周囲からの漏水についてですが、コンクリートの壁自体に外防水能力を持たせるには大がかりな床堀りが必要で工事費も嵩むことから、埋め戻しの際に防水シートを敷き込む程度とし、床板自体も防水シートを敷き込んでいる程度としております。基本的には二重壁構造であるため、壁面からの漏水は心配入しておりませんが、床板自体は単板のままですので、多少不安は残ります。壁面周りの排水はドライエリアに降る雨と一緒に一カ所に集められ、ポンプアップして排水しております。

 次に、ドライエリアの降雨についてですが、基本はその地域の時間最大降水量を調査し、対策を考えております。但しこれは近頃ではものすごい雨が降るようになってきましたので、過去の測候所のデータでは参考になりません。平常時の降雨についてはポンプの排水能力がはるかに高いので、何の問題もありませんが、問題は災害が起きるような台風などに伴う降雨であって、こういった場合は停電も考慮しておかなければなりません。停電すると当然ポンプは回らず雨水はどんどん溜まります。人がその家にいる時はまだ何とか対応出来るのでしょうが、留守の時の停電ではもう、手の打ちようがありません。そこでまじめに溜めます。どれくらい溜めればいいのか、というのが問題となってくる訳です。

 第一段階、排水は平常時と同じで、フロートスイッチのポンプアップに頼ります。
第二段階ではポンプが故障、従ってポンプは2台必要です。
第三段階では停電になったとして、溜めます。どれくらいかというと時間最大降水量で4〜5時間を目安としました。留守中であってもこれくらい時間的猶予があれば何か対策を講じる事も可能だろうし、停電も復旧するだろうという判断です。(結果2トン半の地下タンクみたいなものが出来上がりました。)
第四段階ではさらに停電も復旧の見通しが立たない、という場合です。しょうがないので人工的に発電してポンプを回すことを考えます。エンジン型の小型発電機を常備しておき、その電気をポンプに送れるようにしております。第五段階はもう、自然にまかせるしかありません。そう、保険です。

 ここまでの対策を講じてはおりますが、昨今の雨の降り方を見ていると、地表の冠水のほうが心配になってきます。ポンプアップで送り出した先の排水溝が溢れていたんでは、それこそ手の施しようがありません。

ドライエリアからの「地表冠水の逆襲」、何か映画のタイトルにでもなりそうで、あ〜怖い。

 
 
まさき設計 http://www14.plala.or.jp/session21/index.html
 
 
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