建築家トップ

建築家検索
建築物一覧
紹介済みの建築物
バルセロナ便り
コラム
建材・インテリア・家具・建築関連情報
建築メディアリンク集
家づくりBLOG集
建築家VS住宅メーカー
マネー基礎講座
トップへ
 

建築家トップ > コラム > 第8回 地震に備える 構造と内装の視点から > 長岡市にある実家をみて

第8回 地震に備える 構造と内装の視点から
・・・長岡市にある実家をみて・・・
木口盛世  一級建築士事務所 KYMプロデュース

「がんばれ新潟!すでに春は来ている。」
亡くなられた方々のご冥福を、お祈りいたします。

私の実家が長岡市にあります。

平成16年10月23日午後6時56分、新潟中越地震発生。

 その時、私は仕事でパソコンを操作中でした。その数分後、大きな揺れを感じて、情報を得るためテレビのスイッチを入れました。報道では日本地図で指し示すだけで、具体的な地名は言わなかったが、私にはそれがわかりました。あきらかに実家のある場所。ず〜とテレビにくぎ付けなる。電話をするが通じない。携帯電話で掛けるが通じない。ず〜とテレビを見ていました。JRの不通、道路の不通等の報道。その後11時頃、某コンビニのトラックが被災地に向けて長野県側からのルートで出発するとのこと。
 しばらくして、今私に何ができるか考える。
翌24日午前1時、郵便局の夜間窓口でゆうパックの箱を買い、近くのコンビニで必要と思われる物を買い集めて、再び郵便局の夜間窓口に行き、実家のある長岡市に向けて送る。荷物が届くかはわかりませんでしたが、届けば家の中に居なくても実家の方から電話があるはずだと考えました。
 同24日午前10時頃、実家の母(79歳)の行きつけの病院にEメールで「お世話になることがありましたら、ご連絡下さい。」と入れる。インターネットの仕組みは良くわかりませんが、とりあえず、できることはした気持ちになりました。
 10月26日(月)仕事で現場に行く。正午、母より電話が有り安否の確認(皆無事)ができました。「仏壇が飛んで行った。」これが、最初の言葉。そんな事よりも言うことが有るだろうと思いつつ安心しました。

 私の実家は、木造2階建て 築20年 瓦屋根 基礎の高さ1.5m(雪で埋まらない仕様)設計は私ではありません。(建築士の免許取得前)地元の工務店の設計施工です。今回の被害状況は室内の壁の上部に少しのキレツ、玄関の土間の3cmくらいの沈み込み、基礎はキレツ無しという状況で、被害は無いと言えるでしょう。

 阪神・淡路大震災後、耐震に関する講習会で家の実物を作り、実際に地震波を入れてみる実験のビデオを見たことがあります。家の揺れ方は、上下を固定された弦を弾いた様な見え方をしました。つまり、地面と屋根を固定して2階の床の位置が左右に動くと、いう事です。私の実家も1階の内壁の上部キレツが有ることで、同じ揺れ方をしたと推測できます。重い瓦屋根が支点になったようです。軽い屋根では、同じ揺れ方をするとは限りません。鉄骨造、鉄筋コンクリート造は、また違う揺れ方になるかもしれません。
 日本の住宅は木造が多いので、これに搾り続けます。建物の理論的な耐震構造は、歴史的にみて大阪城からと言われています。通し柱を2層ごとに互い違いに設置することで、建物全体をバネにする構造です。住宅に当てはめるには柱の太さが違いますので、少し違いますが、利点は受け継がれてきました。一般の方にも「通し柱」という言葉は広く浸透しています。現在、木造3階建て在来工法では、通し柱を1〜2階、位置を変えて2〜3階という形で設置しています。建築基準法、構造計算基準は、建物の耐力が保たれるかのチェックだけで、揺れたあとの力の吸収までの基準がありません。(ここでは個別判定の振動解析は除外)地震があれば建物は揺れる。が、どうのようにして耐えて、かわして復元するかを考えます。具体的には在来工法で通し柱の、梁のホゾ穴による断面欠損を補える太さを保ち、建物全体がバネのようなネバリの強さを保つことです。もちろん、筋違い等の耐力壁も基準通り必要です。
テーマに「地震に備える 構造と内装の視点から」とあるように、内装の視点にも少し触れておきます。実家の天井は、被害がありませんでした。地震で天井が落ちたら大変です。建築雑誌等で天井の無い住宅が、載せられていたのを見たことがあります。意味は違うと思いますが。とても有効な手段です。落ちるものがありません。準耐火構造のときは天井を必要としますので、しかも耐火被覆仕様の重い天井材料です。今のところ、ビスの本数を増やしておく手段しか思い当りません。

 
 
一級建築士事務所 KYMプロデュース http://www.geocities.jp/kymkiguchi/
 
 
建築家
当サイトはリンクフリーです。バナーはご自由にお使い下さい。
建築家登録と変更   免責事項   利用規約   プライバシーポリシー   会社案内   お問い合わせ
ブライト・ウェイの生活支援ポータルサイト
こそだて」「建築家
 
copyright(c) Bright Way Co.,Ltd.All Rights Reserved.