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建築家トップ > コラム > 第9回 リフォームと新築の境目はどこ? > 営繕?リフォーム?

第9回 リフォームと新築の境目はどこ?
・・・営繕?リフォーム?・・・
鈴木佳寿美  サンク(株)

リフォームは既にそこに有る「状況」や「物」を更新したくて計画するのですから、何を新しくしたいのか検討します。

(1) 不都合になってしまった「物」や「事」を探します
(2) 不要になったものと新たに必要になったものを検討します。
(3) 部品や部分の交換だけで不都合が解消されるか検討します。
(4) 部品が現在も手に入るものか調べます。
(5) よりすぐれた物が出回っていないか調べます。
(6) 建築当初の生活形態と現在の生活に状況の変化が無いか検討します。
(7) 同様に社会の状況に変化が無いか検討します。
(8) 住みながらリフォームするのか検討します。
(9) リフォーム期間の水周り、就寝、防犯、暖冷房について検討します。
(10) 上記の内容を受けて、リフォームの時期と期間を検討します。
(11) 仮設の水周りや、引越し、荷物の一時預かりなどを検討します。
(12) 集合住宅などでは搬入・搬出・騒音に付いて検討します。
(13) 計画がこれからの10年間の生活に対応するか検討します。
(14) 今のライフスタイルと、計画するリフォームに整合性が有るか検討します。
(15) 資金計画は少なめにします。工事が始まると、見えなかった部分の手直しで余分な資金が必要になります。
(16) リフォームによって法規違反にならないように気をつけましょう。
(17) 既存の建築面積より増床する場合は建築確認、登記等が必要になることもあります。
(18) 二階を新たに乗せる計画や、鋼板屋根を瓦屋根に変更する計画では、構造耐力の検討を充分にする必要があります。
(19) 平成15年7月1日以降、法律改正により、確認申請の必要なリフォームは強制換気装置の設置義務が課せられました。

カビの発生や結露、床のきしみという問題を抱えてリフォーム計画をする時は、

下地の腐朽、断熱材の総入れ替えなどが考えられますので、化粧材をはがして見ないと正確な見積もりが出来ないことがあります。
このことが(15)の資金計画に関わることですから、リフォームは新築より割高になると覚悟しましょう。
しかし、リフォーム専門業者の見積もりが、ドンブリ勘定だということも知って、身近な信頼のおける工務店に依頼することも選択肢に入れましょう。

ところで、古いものを新しくする、故障箇所を修理することは「リフォーム」と呼ばずに「営繕」という捉え方をします。
壊れたボイラーの修繕や汚れた壁紙の張替えは「営繕」です。
バリアフリーのために計画する改装は、考えるべき多くのファクターがあり、リフォームになります。このことは金額の多い少ないに関わらず新築と同じ「知恵」と「知識」を必要とします。
資金の対価効果で新築、リフォームを選択する場合と、継承したい過去のものがどのくらいあるかで選択する場合があります。
思いつきのリフォームは、新たな不都合と、取り返しのつかない後悔をにつながることもありますので、専門家による価値観の掘り起こしを頼むことも新築と似ています。

 
 
サンク(株) http://www.kenchikusekkei.jp/
 
 
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